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ブリティッシュエアウェイズ その2

まず成田空港でチェックインするところから悪夢のような出張の予兆はあった。他の航空会社はほとんど誰も並んでいないのに、BAのチェックインカウンターの前だけ長蛇の列ができているのだ。そこで、機内持込は手荷物一個のみでサイズの制限もいつもより厳しい、歯磨き粉や化粧品などは機内持込不可ということを知らされる。普段なら機内に持ち込む荷物を預けざるを得なくなった。まぁ、テロ未遂事件以来イギリス政府が偏執狂的な対策をしていることは聞いていたので黙って従うしかない。

次の不運は、ロンドン到着の時間が遅れて乗り継ぎ時間がほとんど無くなってしまったこと。この時キャビンクルーがわざわざそのことを知らせにきてくれて、到着したら地上職員が案内してくれるということを伝えてくれた。ここで嫌な予感がして、そのキャビンクルーに「荷物もちゃんと届きますよね」と念を押したのだが、彼女はちょっと言いにくそうに「万が一ということはあるので断言はできないが、届くはずだ」という、なんだか歯切れの悪い答えかたをした。この、キャビンクルーもヒースロー空港で起こっているドタバタを知っていたはずで、「万が一」と言うのはあまりに控えめな表現をしたものだ。本心は「五分五分」ぐらいに思っていたのでは無いだろうか。ただし、このタイトコネクションがロストバゲッジの根本的な原因ではなさそうだ。バルセロナで荷物を無くした人はここで乗り継いだよりも遥かに多かったからだ。

成田からの便の遅れの影響かどうか知らないが、ロンドンからバルセロナへの乗り継ぎ便は1時間ぐらい遅れて出発した。そして、バルセロナで嫌な予感が的中してしまった。荷物が出てこないのだ。とりあえずホテルの住所だけを伝えておけば大丈夫だろうと思って、BAのカウンターの前まで行って目を疑ってしまった。そこには100人近い人が行列を作っていたのだ。

バルセロナで、現地の販売会社のスタッフ、アムステルダムから来た現地スタッフ、ソウルから来たエンジニアと私の4人が合流して車でホテルまで向かう事になっていたのだが、最後に到着するはずの私は飛行機が遅れた上に荷物を取り戻すための手続きをしなければいけない。頭がくらくらした。携帯電話を持っていなかったので、近くの人に借りて状況を説明して、しばらく待ってもらうことにした。待っているほうもいい迷惑だっただろうがその日のホテルは車で2時間弱かかるところだったので一緒に移動することにしてくれたのだ。

1時間近く行列で待ったあげく、やっと手続きをすることができた。次の日の朝にバルセロナの空港に荷物が到着するので昼頃にはホテルに届けるという。Sorryの言葉も無く、面倒臭そうに「こんな時間まで働かされてるのはお前のせいだ」というような態度だった。こちらは次の日にアムステルダムに移動する予定だったので、アムステルダムのホテルの住所を伝えて、いつごろ届けられるか確認すると「明日の夜には間違いなく届ける」ときっぱりと言いきった。後から考えるとよくもあんないい加減な事を言えたものだと思う。私はこの時点で、ヒースロー空港にあるロストバゲッジの山の事を知らなかったので、彼女の言った、その場凌ぎの言葉に騙されてしまった。

結局この日は荷物が無いままスペインのホテルに向かった。チェックインしたのは午前2時30分頃だった。

次の日は、スペインでの打ち合わせを終えてアムステルダムに移動するためにバルセロナ空港まで戻る。ここで、もう一度BAのロストバゲッジのカウンタに行って状況を確認してみた。あきれたことにこの時も30人程の人たちが列を作っていた。「荷物はロンドンからバルセロナに送られているはずだがその後の情報がアップデートされていない、おそらく既にアムステルダムに送られたのだろうが、まだデータの更新ができていないのでは」とのこと。またしても騙された。その後アムステルダムの空港で何度も確認したが、その度に私の荷物はロンドンにあったり、バルセロナにあったり。この人たちは適当な事を言ってその場凌ぎをする天才だと思う。

搭乗時間まであまり余裕が無かったので、そのままゲートまで向かってしまった、今から思えばこの時、最低限の日用品や着替えを買っておくべきだった。結局荷物はアムステルダムの空港にもなく、ホテルにも届いていなかった。アムステルダムには日本のような24時間営業のコンビニなんて無いためそのままホテルに向かうしかなかった。

これはブリティッシュエアウェイズのせいではないのだが、アムステルダムで何かのカンファレンスが開かれていたらしく、どこのホテルも満室で、なんとか見つけてくれたホテルはバーのすぐ上の部屋で、トイレもシャワーも共同という最低ランクのところだった。一階のバーでは夜中の2時まで大音量の音楽が流れ、酔っ払いの叫び声が聞こえるという最悪の環境。しかも歯磨き粉や歯ブラシも用意していないという。幸いにもアムステルダムにいる現地事務所の知人が最低限の洗面用具を貸してくれたのでなんとか、歯を磨いて鬚を剃るぐらいの事はできるようになった。まぁ考えようによってはバーのすぐ上が自分の泊まっているホテルの部屋というのは呑兵衛にとっては絶好の場所で、次の日から四日続けてバーで飲んで騒音など気にせずに爆睡することになった。本場オランダのハイネケンは(気のせいかもしれないけど)美味い。

今回の出張はアムステルダムを起点にヨーロッパ各地の客を訪問していたので、朝早くアムステルダム空港を出発して夜遅くにまたアムステルダム空港に帰ってくる。ただでさえタイトなスケジュールなのに、朝早めに空港に行って荷物を探し、夜10時、11時といった時間に帰ってきてまた荷物の確認をするというのが日課になってしまったのだ。ある日は、身元不明の荷物が保管されている倉庫まで行ってみたが、これもBAの職員が気休めに(適当に)言ったことに振り回されていたように思う。

日本に帰る前日に、アムステルダム空港のロストバゲッジのカウンターに行って、もう日本に帰るので荷物が見つかったら日本の住所に送るように変更してくれと伝えたところ「自分には変更する権限がないから」とか。「どうすれば変更できるんだ?」「バルセロナの端末でないと変更できない」「じゃぁ、バルセロナにそのように伝えろ!」、最近日本の役人だってもっとましな対応するって。ついでに聞いてみた「こんなことって良くあるの?」「日常茶飯事です!」「(やっぱり)」。

日本に帰る直前にアムステルダムの空港で、今度はBAのサービスカウンターに行って最後の確認をしてみた。「荷物はバルセロナにあるはずだけど、山のような荷物を6人の職員が仕分けしているので」と、いかにも自分達には何の非も無いと言った対応、さすがに頭に来たので少し声を荒げて「これはBAの問題なんだから人を増やすとかして対応するべきだろう!」というと彼は「いや、これは政府の問題だ」と。その後彼は、こちらから何を聞いてもba.comを見ろとしか答えなくなった。

今回の出張中にヘルシンキに向かう飛行機で偶然隣に座った男性から、カナダに留学している息子が先週ブリティッシュエアウェイズで帰ってきたときに荷物がなくなって未だに出てこないという話を聞いた。アムステルダムに駐在している知人も1年ぐらい前にやはりブリティッシュエアウェイズで荷物が出てこなかったらしい。成田に帰ってきてからもう一度ブリティッシュエアウエイズのカウンタでクレイムしているとその後ろのは成田で荷物が出てこなかった人が20〜30人ぐらいの行列。いったいこの航空会社は何を考えているのか。

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コメント

あきさん、コメントありがとうございます。荷物が早く見つかると良いですね。

投稿: knz | 2006年10月 2日 (月) 23時22分

はじめまして、あきといいます。
「ba ロストバゲッジ」で検索したらここがヒットしたので拝見させていただきました。

先週土曜にバルセロナからヒースロー経由の成田着のBAで帰ってきました。
スペインのツアーに参加して、ツアー参加者16人中私だけ成田で荷物が出てきませんでした。
三日たちますが、連絡しても予約課にしかつないでくれません。どこにあるかもわからないようです。

こんなことがあるとは海外旅行初心者の私には信じられませんでしたが、調べるとひどいようですね。あきれます。保障額もかばん代にもならないようですね・・・・

人の荷物を預かっといて「知らん!」みたいな態度とるような会社が存在していいもんなのでしょうか?世の中間違ってますよね?

無事出てきてよかったですね・・・私の荷物も無事に帰ってくることを祈ります。

投稿: あき | 2006年10月 2日 (月) 20時22分

Yumstarさん、コメントありがとうございます。結局荷物は帰国してから1週間後に自宅に届けられました。もし荷物に聞けるのならどこをどう移動してきたのか聞いてみたいものです。

投稿: knz | 2006年9月15日 (金) 20時48分

トラックバックどうもです。
結局出張中は出てこなかったんですね?
不運でしたね…。アテネではカウンターに並んでいたのは
4、5人でしたよ。翌朝方に届きましたし。。
ラッキーでした。

投稿: Yumstar | 2006年9月14日 (木) 23時58分

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